病院同行日記 Cさんの場合
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平成27年1月に,今年初めて,被害者様の診察に同行させていただきました。被害者様は,歩行中に自動車に衝突され,大きなお怪我はなさらなかったものの,通院を半年以上継続しても,肩の痛みがとれないという方でした。
私としては,大きく分けて以下の2点を医師に確認したいと考えました。まず1つ目は,被害者様の肩の痛みの原因がどこにあるのか,そして2つ目は,半年以上治療を継続してもなかなか引かない当該痛みにつき,将来きちんと完治する見込みがあるのか,ということでした。そして,この2点を確認したうえで,後遺障害の認定請求をした方がいいか,被害者様とお話合いをしたいと思いました。このため,被害者様の診察の日に,同行させていただくこととしました。
診察に同行させていただいた当日,医師から被害者様の痛みについて,様々なお話を伺うことができました。痛みの原因がどのようなものであり,今後の治癒の見通しなども伺うことができました。そして,そういった医師からのお話を踏まえ,被害者様と再度ご相談し,その結果として,後遺障害認定の請求をしてみることとしました。このため,その場で医師に,後遺障害診断書を作成していただきました。
今回の病院同行においては,弁護士と医師が協力し,被害者様がお悩みになられている痛みについて,どういったかたちで対処していくのがよいかの道筋を提供することができたように思います。そういった意味で,病院同行は,今後も継続してまいりたいと改めて思いました。